簪(かんざし)には季節毎の花や事物の取合せのみならず、伝統に基づく複雑な約束事が存在します。舞妓や芸妓が月ごとに身に着ける十二ヶ月の花簪(はなかんざし)はその顕著な例です。
本体部分は金属では銀、錫、真鍮(明治ごろにはプラチナも)など、希少品であったガラスや鼈甲に伽羅や白檀のような香木、庶民は木や鼈甲の代用として牛や馬のひづめなどを使っていましたが、現在はプラスチックが主流になっています。